贈与税対策とそのポイント
生前贈与分岐点
生前贈与分岐点というのは、相続税の実効税率と贈与税の実効税率が同じになる点をいいます。
この生前贈与分岐点までであれば、生前贈与をすれば相続税の負担は軽くなるのですが、この生前贈与分岐点を求めるには、現状における相続税額がいくらになるのかをまず、計算しなければなりません。
効果的な贈与をするには、現状の相続税額を試算してみることです。
20歳以上の子、孫への贈与の活用
平成25年度の税制改正では、通常の贈与が、直系尊属から20歳以上の者への贈与(特例贈与)とそれ以外の贈与(一般贈与)とに区分され、別々の贈与税率が適用されることとなりましたが、特例贈与の方が、税制上、優遇されています。
したがって、親から子へもしくは祖父母から孫へというよりも、受贈者が20歳以上かどうかというのが一つのポイントになるのですが、親から子へというよりも、孫への贈与の方が、財産を一代飛ばしで移転できるというメリットがある分、祖父母から孫への贈与の方がメリットがあるといえるでしょう。